子育てはひとりで抱え込まないで!!
2014.12.26 Author:奈良県保健予防課 本迫浩子
奈良県保健予防課の本迫です。
私は母子・保健対策係で母子保健を担当している保健師です。お子さんの健やかな成長・発育とお母さんの育児不安を軽減して安心して子育てできるための対策を行っています。また、病気を持ちながら生活するお子さんやその家族が地域で健やかに安心して過ごせる体制づくりをめざしています。
私は家庭訪問や面接などでたくさんのママやパパの相談を受けてきました。
どのママもパパも本当に真剣で一生懸命で「本当に親ってすばらしい」と感動してきました。でもひとりで抱え込み、「本当に苦しいだろうな・・・ちょっと力抜いてみて・・・」と感じることも多くあります。
そんな一生懸命のママとパパに「子育てはみんなに支えられている」と実感した、私の心に残る一言をお伝えします
まず、私が初めて親になろうとしていたまさにその時・・・
20時間を超える陣痛で意識も遠くなるくらいフラフラ
ほんとにこんな私がママになれるのか??泣き出したい気持ちで耐えていると
「がんばりやのママね。すごいね!!」と助産師さん。
その一言が私をママにしてくれたように思います。
そして、吸い飲みで私にそっと飲み物を与えてくれました。その飲み物が、今まで口にしたことのないびっくりするくらい美味しい飲み物で元気が湧き出てくるのを感じました。
私が「子育てはみんなに支えられている」と実感した最初の出来事でした。
ちなみに「びっくりするくらい美味しい飲み物」の正体はふつうのカルピスでした(笑)。
次は、子どもは親の思うようには育たないことはわかっているつもりだったけれど、がっかりすることがあって、母に「子どもなんてがっかりさせられることばかり」とこぼした時・・・
「私も子どもにはどんなにがっかりさせられたことか」とニコニコ笑顔の母。
ごめんね。母にもこんな思いをさせていたのね。でもみんな通る道だったんだとホッ。
子どもも成長して思春期!!何を言っても反抗的。かわいかった我が子はどこへ??
完璧に気持ちがすれ違っていると焦る私。不安で落ち着かない日々。
そんな時・・・
「お母さん、この子は大丈夫です」と先生。特に何の説明もない言葉だったけれど、先生の大きさと温かさが心に染みて、子どもは親だけでなく、先生や友人、地域の人など多くの人に守られ、育ててもらっていたんだ・・・と改めて気づく。
私が!!と思っていた力が抜けてホッ。
そして今・・・
仕事で疲れ家事もままならない私。娘が洗濯や洗い物をテキパキと片付けながら、「こんな、むちゃくちゃ、ダメダメママの子にしてはうまく育ったと思わない??」と娘の一言。本当にそう思う。
今では、子育てしていたはずが、子ども達に私が育てられている!!(焦)
ひとりじゃ育てられなかった!! ひとりでは抱えきれなかった!!
どうか、子育てはひとりで抱え込まないで。 誰かに話してみよう。(もちろん保健師への相談も大歓迎!!)
Author:奈良県保健予防課 本迫浩子
奈良県保健予防課の保健師。
ほんわかした温かい口調と笑顔で周りを和ませてくれます。
二人の娘さんのお母さん。
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