葛城市子育て支援センターの取組
2017.12.28 Author:安川 裕美
◎ はじめに
葛城市子育て支援センターは、平成19年4月に設立し、場所は新庄健康福祉センター内にあります。職員は保育士5名で、おもに未就園児親子に支援を行っています。
◎ 事業内容
・つどいの広場
毎週月・水・木曜日 午前9時30分〜午後3時まで
未就園児親子を対象に、子育て支援センター、磐城・當麻校区児童館、また月に1回、民間福祉施設において『おでかけ広場』もしています。
・年齢別つどい
0・1・2歳児を対象にしており、1・2歳児は平成19年度から、0歳児は平成23年度から、毎月1回実施しています。特に0歳児は月齢差が大きいので生まれ月を半年毎に分けて2グループで行っています。
年齢別つどいは、同い年の子どもをもつ親子が集まり交流しながら、同い年だからこそわかり合える子どもの育ちや悩みなどを情報交換できる場を提供しています。子どもを遊ばせながら母親同士が交流する時間を設けたあと、保育士がそれぞれの年齢にふさわしい経験ができるように、親子の関わりを目的とした手遊び・ふれあい遊び・活動などを提供し、親子でゆったり関わる時間を過ごしてもらえるようなカリキュラム“保育ではない支援”を実施しています。
毎月1回、(1・2歳児のみ)参加者に「子育てワンポイントアドバイス」や、その月に楽しんでもらったふれあい遊びを掲載したおたよりを発行しています。
【0歳児の年齢別つどい】
親子の関わりを充分に深められるように抱っこしてもらうことから始まり、からだをいっぱい触ってもらえるよう、『ばぁ ぎゅっ』『ラッコっこ』のようなスキンシップがとれる遊びをしています。活動の内容として『ベビーマッサージ』『わらべうた』『シフォンを使っての遊び』『ふれあい遊び』などを経験してもらっています。また、『手作りおもちゃを使って遊ぶ』機会も持っています。
毎回終わりには0歳児向けの絵本『いないいないばあ』『もう わらった』などを読み、親子で楽しんでもらっています。
また、情報提供として管理栄養士による『離乳食やおやつについての話』を聞くことで、“育児の学習”もしています。
【1・2歳児の年齢別つどい】
親子で関わるために、うた・手遊び・ふれあい遊びを提供しています。始まりにはスキンシップが楽しめるように『おすわりやす』や『ペタペタペンギン』などのふれあい遊びをし、『パパ・パンパカパン体操』を楽しみます。そして、シフォンやハンカチを使った遊びをしたり、新聞紙を使ったダイナミックな遊びも楽しんでもらっています。また、親子で簡単なおもちゃ『マラカス』や、『びっくりコップ』などを作って遊んだりしながら、親子の関わりが深められるような体験をしてもらっています。
終わりには絵本などを楽しんだあと、毎回、親同士が子育てについて話をして交流しながら子どもの育ちや関わり方について共に考える『交流タイム』も設けています。
年に1回、1・2歳児それぞれのつどいでは、講師を招いて『子育て講演会』を実施し、“子育てについての学習”もしています。
子育て支援事業の啓発と募集については、毎年3月に次年度の予定として「子育て支援プログラム」を発行し、市広報誌やホームページにも掲載しています。
年齢別つどいの参加については、その都度登録してもらっています。登録者は、平均して未就園児の35パーセントぐらいです。
年齢別つどいに参加することでお母さん同士が仲良くなり、誘い合ってつどいの広場に参加したり、また、その逆でつどいの広場から年齢別つどいに参加されたりすることもあります。
◎最後に
・葛城市子育て支援センターは、健康福祉センター内にあるということで、保健師と連携を取り合うことができるので、保健師が子育て中の親子に子育て支援事業に誘ったり、子育て支援事業に参加した親子の状況を保健師に伝えたりできるのが、葛城市子育て支援センターの強みでもあります。
・子育て支援事業に参加している親子に関しては、何らかの支援ができますが、出てこられない方に関して、少しでも出てきてもらえるように出会いの場や機会をいろいろな方法で作り、働きかけていきたいと思っています。
Author:安川 裕美
葛城市子育て支援センターで保育士をしています。
親や子ども同士のつながりの輪が広がるように、
楽しめる活動を提供させていただいています。
- 地域の子育て支援センターの利用について
2018.03.06 市町村実務研修員 岡本 友香 - 葛城市子育て支援センターの取組
2017.12.28 安川 裕美 - 子育てを楽しむために、お父さんの「行動」が必要!
2017.11.17 奈良県こども・女性局女性活躍推進課 塚本 功 - 心の拠り所となるキャラクターを
2017.10.04 筒井 明日実